2010年04月22日

キングカズ〜猫になりたい〜

ずいぶん前に読んだ雑誌からの孫引きなので、細かな部分には間違いがあるかもしれないが、とにかくサッカーの三浦知良選手が、どこかの幼稚園を訪れた。リフティングやカズダンスを披露し、喝采を浴びたあと歓談の時間となり、三浦選手は園児たちに、「みんな将来は何になりたい?」と尋ねた。

園児たちは当然「Jリーグ入りたい!」「セリエA行きたい!」などと口々に叫び、三浦選手はウンウンとうなづいている。そのうち、大工さんになりたい、という声が上がった。ケーキ屋さん、お医者さん、という声も出た。

三浦選手はやはりうなづき、「どれも大事な仕事だね。大変だけど夢を捨てちゃいけないよ」

すると、それまで黙っていたひとりの園児が手をあげていった。

「ぼく、猫になりたい」

幼稚園の先生や親たちは息をのんだ。三浦選手は大きくうなづき、「猫になる、っていうのも大切な夢だよね。いいかい、ぜったいに、その夢をあきらめちゃいけないよ」

このエピソードを知って以来、三浦知良とは、サッカー選手というより、偉大な人間の足下にボールが転がってきたので、偉大な人間らしい態度でひたすらそのボールを追いつづけている、といったような人間なのだと周囲に触れ回ってきた。

その園児が、後の猫ひろしである

投稿者:FC-Cyberstationat 09:14| ジロー日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

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