FCサイバーステーション

vs 工学部ＦＣ

戦評

　よぼよぼで　馬鹿にされても　仕事する　　　

　桜の開花から2週間がたち、その枝ぶりは淡いピンク一色の中にちらほら緑が混ざってきている。グラウンドでは野球部の応援練習だろうか・・威勢のいい掛け声が響き渡っている。土のグラウンドといい、趣のある校舎といい青春臭さがプンプンする。この場所に立つと昨年の天皇杯予選のことが頭の中を走馬灯のように駆け巡る。http://fc.cyberstation.co.jp/entry/29464.html

同じ場所、まさに死闘だった。歴史は眠らない、カンガルーと揶揄された昨年と違うのはすでに肉離れになっているということ。今年もやってきた天皇杯地区予選ＩＮ石川高専。初戦は工学部ＦＣ。初々しさを前面に押し出してくる春の大学生は勢いが違う。楽しみな一戦になりそうだ。

　ゲームがスタートし、追い風にも乗って攻め込んでいく。注目はスペイン帰りのシンヤか。あのクラシコを10万円チケットで観戦してきて、火山灰を掻い潜って帰国したレフティは、新人ながらも際立った存在感でチームを牽引していく。そんなシンヤを連れてきたのが2年目のデムだ。この男、チームの諸事情と本人の起っての希望もありＦＷでの出場となった。しかし、シンヤとは裏腹に、ＦＷ出村はゲームを通してその存在感をまったく消すこととなった。温かい日差しに包まれる中、みんなのびのびプレーしていた。特にヒカルがいない雄太はときより笑顔を交えながらオーバーラップからシュートまでみせた。俄然盛り上がってきた20分過ぎ、ついにスコアが動く。コーナーキックのチャンスにゴール前は雄太、新田、ハヤトとフレッシュな山脈が揃った。デムもいたかもしれないが・・・。シンヤのボールに飛び込んだのはハヤトだ！上空を舞い上がりハヤブサヘッドで見事先制！この日のハヤトは優男のレッテルを返上し、その目はとにかくギラついていた。ディフェンスにおいても早い出足で相手に仕事をさせず、声もよく出ていた。激しい新人王レースにまた一人名乗りをあげた。前半はこの1点で折り返す。

　後半は守るのか攻め続けるのか。ギリギリの人数で相手は大学生。ペース配分が鍵を握ることが予想された。しかし引くわけにはいかない。時間の経過とともにルーズボールを相手に拾われることが多くなってきた。そして歴史は繰り返す。ここまでの功労者ハヤトが突如飛び跳ねる。まさか!?とは思ったが『ぶちって言いました・・』と右足を押さえる姿を見て確信した。ハムストリング断裂だ。こうなったからといってこれ以上打つ駒はないはずだった。だが、名乗りを上げた男が一人いた。誰もが認めるＰＫ職人、山岸伸幸だ。人数合わせでとりあえずグラウンドに立ってもらったが、その姿はよぼよぼで、今年85になるうちのじいちゃんの方がたぶん元気だ。ときより奇声を上げながら倒れこむ姿はたちの悪い酔っ払いのようだった。しかしこのとき彼の中でのシナリオはすでに始まっていたのかもしれない。一瞬だった。縦に抜けたかと思うとキーパーをかわし、相手ＤＦにふれたところで爆発。ＰＫを獲得した。これをシンが落ち着いて決め2点差とした。この後、危ない場面もあったが気力で乗り切り辛くも勝利。

　なんとか乗り切った。真剣勝負に楽な試合は一つもない。勝敗のほとんどは事前の準備で決まる。波に乗るためにもここから始めよう！

投稿者：FC-Cyberstationat 00:05| 試合結果 | コメント(1) | トラックバック(0)

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◆この記事へのコメント：

久しぶりに　拝見しました！！！　がんばってるなーーーーと！！！　すごい！

ちなみに　Twitterはじめました！！　koume_0510で検索してくださいませ！！！


５月１０日に　飲食店ドカーーンとOPENします！　遊びに来てくださいね！

投稿者：umeda_desu：URL at 2010/04/22 00:50

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