2010年05月28日

vs FC・SOUTHERN

天皇杯県大会2回戦 2010年5月23日

キックオフ:12:00〜 / 試合会場:金沢市民サッカー場

FCサイバーステーション

 2

1−0

1−2

延長

(0−0)

(0−0)

 2

FC・SOUTHERN

 

PK

1

2

3

4

5

6

7

8

9

TOTAL

サザン

×

×

サイバー

×

 Kicker

石丸

 井上 

山岸

小林

山下

埴田

松村

高地

 

得点者

長沼

長沼

メンバー

前半 

         長沼    境  

            石丸

  小林                   堀

            小山  

  井上    出村    埴田    松村

            山田

後半 

        長沼    山岸  

            石丸

  小林                   堀

            小山  

  井上    出村    埴田    松村

            山田

 

40 境 → 山岸

65 長沼 → 高地

75 小山 → 山下

戦評

 走れない 雨の芝生は テンピュール

 爽やかな五月の日曜日に降る雨は気持ちをアンニュイにさせる。普段なら遅めのブランチと一杯のコーヒーが気持ちを晴れやかにしてくれるがそういうわけにもいかない。そう、正午0時キックオフで天皇杯県大会がいよいよ始まるのだ。人数は揃っているが、相手は2部リーグの優勝候補、FCサザン。リーグで対戦することもあり、この段階で苦手意識を植え付けるわけにはいかない。オーナーが視察にくるという噂も耳にした。無様な試合は絶対許されない。予定の集合時間よりも随分早く到着したが、すでに何人かは準備に入っていた。雨が熱すぎる男たちをさらに熱くしているような気がした。この試合前の高揚感がたまらなく気持ちいい。白なのか黒なのか、引き分けのないトーナメント戦がいよいよ始まる。

 ゲームが始まり序盤は、サザンが攻勢に仕掛けてきた。セカンドボールをことごとく拾われる。同じ2部所属といえども昨年までは1部だったのだ。ここを越えなければ明日はない。トイレから帰ってきた闘将ダイシは誰よりもわかっていた。ここぞという場面で男を見せつけるところはまだまだ若いもんには負けていない。攻撃においては公式戦初先発となったガンちゃんが大方の予想を上回る運動量で、ターゲットマンとしての役目をしっかりこなしてくれた。そうこうするうちに苦しい時間は去り、やがてチャンスが訪れる。左サイドで得たフリーキック。キッカーはヒカル。ファーサイドに吸い込まれていくボールはGKがかろうじてさわりこぼれ落ちる。そこにいたのはシンだ!反転気味に左足を振り抜きボールはゴール右スミに突き刺さった。これがハンターの嗅覚なのか!? 今年のシンは一味違う。盛り上がるベンチをよそに、サザンもギアをあげてくる。幾度となくDFの背後を切り裂きゴールに襲い掛かる。完全に抜かれた場面もあったが、シンヤが無人のゴールに立ちはだかりこれも死守。前半を1-0で折り返す。

 後半に入り、勝利を確実に引き寄せるためにもう一人のタレント、山岸伸幸を投入。万全の態勢で臨む。後半にノブを持ってきたこの采配が的中する。持ち味を存分に発揮するノブに相手が近づけなくなったところをドリブル突破。そこから手薄になったDFの背後にスルーパス。走りこんでいたのはまたしてもシンだ! DFが2,3人いたので当然潰されるかと思ったが、この日のシンは速かった。ゴール前で競り勝つとそのままシュートし2点目をあげた。午後の試合に滅法強いこの男。今年はシンから目が離せない。ここまでは完璧なシナリオだ。次の一手はもう決めてある。それは得意の守備だ。ここまで地味にがんばって守ってきたコヤに疲れも見えたので、シンを下げてダイシをボランチに上げて高地を投入しダブルボランチにする。どうやらこのあたりから歯車が狂いはじめる。試合巧者のサザンはここを見逃さなかった。マークのズレを逆手に取り1点返されてしまう。しかし焦る事はない。まだ1点勝ってるのだ。時間が進むにつれ高ぶる気持ちは最高潮に。火照った体を落ち着かすには出るしかない。誰がなんと言おうと俺は行く。最後のカードを切ったのは後半35分。その1分後だった。デムが相手DFともつれて負傷。すぐに戻ってきたがそれは変わり果てた姿だった。そんなデムのところにボールが行くと、腰抜けキープをあっさりさらわれ、サイドを抉られセンタリング。山田の頭上をふらふらっと越えていき、そこを詰められ同点弾を許してしまった。ロスタイムでのまさかの惨劇。そんなデムはダイシに一括されそのまま負傷退場。このまま80分ゲームは終了した。しかし流れ的にはまずいことになった。完全に負けパターンだ。この後PKだと思っていたのにまさかの延長戦。しかも10人でやらなきゃならない。こうなったら負けは切腹に値する。意地でも勝たなければならない。

 画して始まった10分ハーフの延長戦。それにしても体が重い。走っても走っても前に進まない。そういえば久しぶりにサッカーをしている。まずい、気持ち先行で忘れていたが完全に運動不足だ。心技体、今の自分には 『心』 しかない。死に物狂いで20分を過ごしPKにこぎつけた。山田がいるから大丈夫だとふんだPK戦。甘い考えだった。。2人目を外してくれたものの、山田を手玉に取り次々と決められる。うちもPK百戦錬磨の達人揃い。なんとかついていく、一人の男を除いては・・・。PK職人がPKにのまれる姿を間近で見た。困ったときはチームワークだ。結局9人目まで行き、お祭り男の高地が狙いとはぜんぜん違うところにいったらしいが気持ちで押し込み歓喜の瞬間を迎えることができた。

 接戦をものにしたチームには絆が生まれる。うちらしい戦いで、また新しい伝説を作り上げることができた。この先も強豪揃いだが、まだまだ何かおもしろいことがありそうだ。勝ちにこだわり準備していこう。

投稿者:FC-Cyberstationat 00:00| 試合結果 | コメント(0) | トラックバック(0)

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