県リーグ(2部) 第2節 / 2011年6月26日
キックオフ:9:30〜 / 試合会場:松任多目的グラウンド
FCサイバーステーション
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2
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1−0
1−2
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2
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美川SC
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得点者
長沼
長沼
メンバー
前半
境
長沼 山岸
小山 北
大谷孟
松村 出村 高木Y 古立
西宮
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後半
境
長沼 山岸
小山(埴田) 北
大谷孟
松村 出村 高木Y 古立
西宮
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戦評
5月に開幕予定だった県リーグが大雨のため中止になり、ようやく日の目を見ることになった県リーグ。昨年は奇しくも次点で昇格チャンスから落選となってしまい、3部から粋のいいチームが2つも這い上がってきているため例年以上の混戦が予想される。初戦となってしまったのが昇格組の一つである美川SCだ。いわずとしれた古豪は劇的な若返りでよみがえり、圧倒的な強さで2部へと駆け上がってきた。出る杭は打たないとこの業界ではあっという間に踏み台にされてしまう。過去にもそんなチームをたくさんお見送りしてきた我が団だが、そろそろのし上がってもいい頃ではないだろうか。若者たちには申し訳ないが、順番的にも先に行ってもらう訳にはいかないのだ。それにしても攻略法はあるのだろうか。
練習不足で立ち上がりが不安視されたが、そこにこそ攻略の糸口があったのだ。若い美川に対して挑む最前線はノブ、シン、ガンの高齢者トライアングル。経験こそが一番の武器となる開幕戦の立ち上がり。開始わずか2分。シンの右足はまだよぼついてはいなかった。アッパー気味に振りぬかれた一撃は相手DFを経由して気がついたときにはゴールにすっぽりおさまっていた。やはり開幕戦の第1試合。いろんなことが起こるもんだ。その後も大方の予想を覆す粘りを見せ前半を無失点で切り抜けた。
後半に入ると、美川が勢いづく。後半開始10分にスピードでぶち抜いて同点にされると、続く20分にも足が止まってきたところを親父狩りされ、あっけなく逆転を許してしまった。こうなると苦しい。6月の空気は手加減を知らないようだ。蒸し暑さが容赦なく練習不足の肉体をいじめてくる。時間だけが刻々と過ぎていく。万事休すか。そんな言葉が脳裏をかすめだした残り5分、一筋の光が。。。古立健二。通称アムロと呼ばれているこの男は底が知れない。この時間になってからのあのスピードはもはや人の域を超えている。右サイドから切り裂き、センタリング。中央待っていたのはまたもやシンだ!体力がなくてもポジショニングの感は研ぎ澄まされていたこの男がきっちりしとめて同点弾。試合はこのまま終了し、開幕戦はドローとなった。
大事で難しい開幕戦に負けなかったことはプラスにとらえてよいのではないだろうか。しかし、これに満足してはいけない。確実に勝っていかないと上には上がれない。練習しないで勝てるほど甘いリーグではないということを再認識しなければならない。悪魔の夏は確実に近づいてきている。練習にこれないならせめて自主的に走りこもう。高いモチベーションを共有できれば自ずと見えるそこが1部リーグだ。