社会人選手権 3回戦 / 2010年10月31日
キックオフ:11:30〜 / 試合会場:県営まめだサッカー場
FCサイバーステーション
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0
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0−0
0−0
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0
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川北FC
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PK
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1
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2
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3
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4
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5
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TOTAL
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Kicker
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長沼
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新田
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山岸
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山下
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古立
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サイバー
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○
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○
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○
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○
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○
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5
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川北
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○
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○
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×
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○
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-
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3
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得点者
メンバー
後半
山下
長沼 山岸 古立
松村
井上 新田 出村 乾
埴田
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後半
山下
長沼 山岸 古立
松村
井上 新田 出村 乾
埴田
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戦評
勝ち続け 止まらぬ野心 JFL
死闘の末にライオン越えを果たしてから2週間。意気揚々とまめだに乗り込んでの宿敵川北戦。この日は会場担当ということで朝8時に集合したのだが、残念ながら集まった人数は10人。社会人サッカーにおいて一番大変なのはやはり人集めだと痛感した。ラインを引きながらせめて狭めにグラウンドをつくろうとも思ったが、川北の入口君いわく 『まめだは広いので国際基準いっぱいで行きましょう!』 なるほどそうきたか。戦いはすでに始まっているようだ。しかしここまでくると10人なりの戦い方すら確立されてきているから不思議なもんだ。金曜日の練習試合でもあえて少なくしてのゲームをこなしており、準備は完璧だ。川北が相手だとモチベーションがグッと上がるので不足分はそこに期待して試合開始を向かえた。
これほどうまくいくことがあるのだろうか。ほとんど自陣に踏み込まれることなく相手陣地で時間は進んでいく。注目は右サイド。アムロ&乾の陸上部コンビが絶好調!アムロは、数々の奇行で周囲の度肝を抜いてきたが、この日もアップに行くといい、あてのないコンビニ目指して走っていった。そんなアムロの動きについていけるのが乾だ。陸部にしかわからないあうんの呼吸というのがあるらしく、右サイドでトラックレースを展開していた。そんな中で乾のインターセプトからノブを経由。一気に前線に走りこんだアムロへ。急に止まれないアムロはゴール前でボールを追い越すとなんとそのままヒールシュート!ボールはふわりとゴールにおさまったが残念ながらこれはオフサイド。しかしいい流れがこちらにきているようだ。たいしたピンチもなく前半はこのまま0-0で終了。
後半に入ると川北も徐々にペースをつかんできた。シンプルにFWにあてて2列3列と押し上げてくる。これに対し、カップ戦に入ってから並々ならぬ闘志を燃やす純が存在感を示す。冷静な状況判断でバランスを取り、相手攻撃の芽を確実に摘んでいった。そして後半も半分を過ぎた頃、ノブのスルーパスに山下が飛び込む。エリア内で相手DFの手にボールが触れる。そのこぼれをシュートした後にホイッスルが鳴り響く。そしてボールはゴールに吸い込まれた。判定はまさかのPKということに。バスケならブザービートでゴールとなるプレーもサッカーでは通用しないのか!? せっかく名前が山Pでもこの一連の場面はドラマのようにはいかなかった。どちらにしてもPKなら入るやろと楽観視していたがそこに落とし穴があった。このPK、百戦錬磨のシンがまさかの失敗。もうちょいゴールをアピールしとけばよかったと肩を落とした。ここからが苦しかった。11人いても苦しい後半の終盤、次々と足がつったり止まったりと限界値を突破してしまうものが続出。全員で守ってどうにか無失点でPKへと持ち込んだ。
今年に入り、PK戦の戦績は2戦2勝と絶対的な自信があった。しかしこの日はいつもと違う。キッカーはもちろん、出張で山田がいないためGKがダイシだった。このダイシだが、高校時代までGKをしていたため、間違いなく誰よりもうまく心配してはいなかった。本人は当初不安げだったが、時間が経つにつれ、昔の吸い付くキャッチがよみがえっていた。PKも昔は得意にしていたので、やってくれると信じて疑わなかった。そして何よりも心強いのが、入替え戦を終えて応援に駆けつけてくれたプラスのメンバー。あのベンチの雰囲気を見れば緊張など皆無に等しくなる。そうしてむかえた相手の3本目。データ的には3本目の後攻が一番外しやすいという根拠のない野次が飛ぶ中、ダイシがやってくれる。闘志、構え、反応、横っ飛び、日本代表の川島がそこにはいた。完璧に弾きゴールを死守。一番似ていたのは髪型だったが。。それに対してこちらは全員が決め、最後にアムロがしめて歓喜の瞬間をむかえた。
苦しい戦いだったがみんなよくやってくれた。気持ちの強さに実力がついてきたようだ。半分は運もあるが運も立派な実力だ。接戦はチームを成長させる。もしかしたらあるかもしれない。まだ見ぬ頂、JFLが・・・。念のためまずはツエーゲンの会場運営にみんなでいって偵察してこよう。